会長からのごあいさつ

ph公益社団法人
横浜市幼稚園協会会長
木元 茂(きもと しげる)

横浜市内の幼稚園・認定こども園はすべて私立です。公益社団法人横浜市幼稚園協会には256の幼稚園・認定こども園が加盟し、横浜市内の3歳児~5歳児の6割にあたる約46,000名のお子様が通園しています。各園はそれぞれ独自の教育方針や理念を持っていますが、幼稚園には文部科学省が定める厳しい設置基準があり、各園はこの基準にのっとり教育環境を整えています。

また、教育の主要な内容を取り決めている、幼稚園教育要領・幼保連携型認定こども園教育・保育要領の中で小学校就学前までに育つことが期待される生きる力の基礎となる心情、意欲、態度などについて五つの領域が示され、各領域の「ねらい及び内容」に基づき教育を行っています。横浜の幼稚園は安全な園舎・園庭のなかで、日々研修・研究等で研鑚を積んでいる保育者(教諭・保育教諭)が、大切なお子様をお預かりしています。

ただ、各園の日常保育の様子は各園独自の考えに基づいていますので、最終的にはぜひ足を運んで園を見学し、園長先生や現場の先生とコミュニケーションをとっていただくことをお勧めします。なぜならば、横浜市内の幼稚園・認定こども園はすべて私立だからです。各園は私立学校としてそれぞれ独自の教育方針や理念を持っていますので、同じように見える保育活動でも、園によってアプローチの仕方に違いがあります。山登りに例えるなら、山頂(子どもが育つべき姿)は同じでも、登山ルートや登山の案内人が違えば途中の景色は違い、感動するポイントも違ってくるのと同じことでしょう。しかし、頂上に到達した時の喜びや充実感はきっとどの子にとっても、かけがえのない財産になるはずですし、ご縁があって入園した園が一番うちの子に合っている「園」と思っていただけると幸いです。

さて、各園が独自の考えで保育を営んでいるとは言いましても、子どもたちが園での学びを修了した後小学校に入学する前までに、こんな姿になっていて欲しいとか、こんな経験をしていて欲しいという国が定めたお約束があります。それを「幼稚園教育要領」とか「幼保連携認定こども園教育・保育要領」と言いますが、それが平成30年に改訂されて「教育・保育の21世紀バージョン」への転換と捉えられています。その改訂のポイントは「資質・能力を育てる」ことだと言われています。資質・能力とは従来の知識集約型の学力、知性を克服して、①個別の知識やスキルを身に付けることと並行して、②柔軟に考えたり、粘り強く工夫したり、友だちと相談したりしながら、そうした思考力、工夫力、判断力なども伸ばし、かつ③学んだことでもっと学びたいという意欲や態度が見につくようになるという、大きく三つの側面からなります。これまでの教育は①を偏重し過ぎていたという反省もあり、21世紀は答えが見つかっていない問題、答えが一通りではない問題が山積する時代ですから、①に加えて②や③が大事になると言われています。

ちょっとわかりにくいお話しかもしれませんが、横浜市内の幼稚園・認定こども園ではこのような国や社会のニーズを考慮しつつ、永年培ってきた自園の保育を見つめて工夫を凝らし、教育環境を整えています。そして、日々の保育を担う教職員も研修・研究を通してスキル向上に取組み、使命である「園児の幸せ」を願い、愛情あふれる眼差しで子ども一人一人の成長を見守っています。