No 33
絵本のタイトル かんがえる カエルくん
作者 いわむらかずお
いわむらかずお
訳者
出版社 福音館書店

33  『 かんがえる カエルくん 』

この絵本の主人公カエルくんは、生活の中での様々な物事に対して疑問を感じ、一生懸命考える事が好きなカエルくんです。他の絵本のように、一つのお話で成り立っているのではなく、カエルくんとねずみくんの掛け合いにより内容が構成されている絵本です。一見四コマ風に出来ているので、読み手側は読みづらく感じますが、見る側は心地良く聞いています。

保育者も子ども達も、この絵本がとても好きで、読み聞かせをしたり、子ども達が自分で読む中で、カエルくんと一緒に考えたり、または、カエルくんやねずみくんになりきり、掛け合いを楽しんだりしています。例えば、カエルくんが、空はどこから空なのかをねずみくんと考えている『そら』というページがあります。そこを読んだ子ども達は、カエルくんが出した答えとは別に、自分なりの答えを出していました。地面から少し浮いた所(空中)から空だという子もいれば、頭の上が全部空だという子もいたり、青い色の部分が空だという子もいて、子ども達一人ひとりの空がありました。それはみんなで同じ答えを出そうとしているのではなく、一人ひとりが空について考える事を楽しんでいるように感じました。

『かんがえる カエルくん』は、ミュージカルにもなっており、私たちの幼稚園でもそのミュージカルを観る機会がありました。その後の子ども達は、さらにこの絵本が好きになりました。私たちも運動遊び等・・・・保育の中に取り入れたり、ミュージカルの中でのカエルくんのフレーズ(「かんがえている・・・かんがえている・・・」)を使って、子どもに問い掛けたりと、子どもと共にこの絵本に親しんでいます。

『かんがえる カエルくん』シリーズとしては『まだ かんがえる カエルくん』『もっと かんがえる カエルくん』が出版されています。子ども達に考えるおもしろさを伝えられる最高の絵本です。(ASA&NR)

 

« »