No 278
絵本のタイトル さよなら またね
作者 かさい まり
訳者
出版社 ひさかたチャイルド

278 『さよなら またね』

さよならって いっても、また あえた。

いつも いつも、また あえた。

でも、こんどの さよならは・・・。

 

歳を重ねるごとに涙もろさが増している私は、このページを見た瞬間、じーんときてしまいました。急に別れを告げられて気持ちの整理がつかないクッキー。でも、離れる側も、そこに残る側も、立場は違えど気持ちは一緒であったのですね。寂しいけれど一緒の気持ちでいられたことがなぜか嬉しく感じることもできました。

 

幼稚園では3学期も終わりを迎えようとしています。年長組のみんなは、「卒園」という言葉を自然と意識して過ごしているように思います。卒園するってどういうことか、言葉ではなんとなく言い表せるけれど、実際その時になってみないと、どうなるのか、どんな気持ちなのか、子どもたち自身も想像つかないのではないでしょうか。幼稚園では、思いっきり笑顔で遊びまわっている子も、家に帰ると「○○くんと違う小学校に行くのは嫌だ、離れたくない」と言って泣いているという話も聞きます。仲良しの友だちと、離れ離れになるということを初めて経験する子も多い中で、子どもたちなりの葛藤があるのだなと思います。出会いと別れのこの季節、そんな心に優しく沁み込んでくるこの一冊、いかがでしょうか。

(AYAKA)

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