No 276
絵本のタイトル せんたくかあちゃん
作者 さとう わきこ
訳者
出版社 福音館書店

276 『せんたくかあちゃん』

せんたく、と聞いて気持ちが滅入ってしまう方もいるかもしれません。しかし、この絵本は、そんなことはありません!表紙に描かれているかあちゃんの表情は、とてもすがすがしく楽しそうにせんたくをしています。しかもせんたく板を使っているのです。

冒頭には、「せんたくの だいの だいの だいすきな かあちゃんが いました」と書かれています。ここだけを読むとだたせんたくをするだけなのでは・・・と思うかもしれませんが、読み進めてください。最初は、普段私たちが洗っているものばかりをせんたくしていますが、洗うものがなくなると、え!こんなものまで!?というものまで洗ってしまいます。干し方もダイナミックで、ページいっぱいに描かれています。

せんたくをしていて一番の大敵が雨・雷です。絵本では、かみなりさまは干された中からいいものをみつけて、近づいてきます。しかしかあちゃんに捕まってしまい、せんたくをされてしまいます。さて、かみなりさまはどうなってしまうのか・・・

 

この絵本を、年中児に読んだところ、「手で洋服洗ってる!」「なんで、せんたく機を使わないの?」「お金ないからせんたく機買えないの?」と、かなり現実的なことをいっていました。日常で見ているせんたくの風景とは違う様子をみて、昔は手で洗っていたことを知った子どもたちは、自分でせんたくをすることに興味を持ち始めました。後日、「先生、昨日ねタオルを手で洗ったんだ。楽しかったよ!」と笑顔で話す子どもがいました。本当に楽しかった様子が伝わってきました。

私のおすすめのシーンは、かあちゃんがすべてのせんたくを干し終わって満足したところです。このシーンには子どもたちも大興奮で、どんなものをせんたくしたかがすべてわかります。

また、「あめのち ときどき せんたくかあちゃん」もおもしろいのでぜひ、ご家族そろって読んでみてください。

 

(藍)

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