No 275
絵本のタイトル しーっ!ひみつのさくせん
作者 クリス・ホートン
訳者 木坂涼 
出版社 BL出版

275  『しーっ!ひみつのさくせん』

今、日本では家具やインテリア、雑貨等、北欧のテキスタイルが空前のブームとなっています。大柄でかわいらしいモチーフは自然のものを多く取り入れていて、色使いも、寒い期間を長い時間室内で過ごす北欧の生活に温かみを与えるものばかりです。北欧のデザインの大元をたどれば、日本の浮世絵や工芸品、文様から影響を受けたと知り、どこか懐かしい感じがして、日本人にも受け入れやすく親しみがあるのだと納得しました。

今回紹介するのはそんな北欧のテキスタイルのようなアイルランド生まれの素敵な絵本です。

シリーズで『ちょっとだけまいご』『どうするジョージ!』もあり、絵のきれいさはもちろん、文章が少なく、その分絵にはたくさんのしかけがあり、子どもたちのリクエストに応えて繰り返し読むことで、また新たな発見ができ、子どもたちにとても人気がある絵本です。

『しーっ!ひみつのさくせん』の絵本を開くと、すぐに“平和は力づくでは保てない。理解し合うことでのみ得られる。”とアルバート・アインシュタインの言葉が小さく書かれています。4人組が森へやってきました。あみをもった3人となにももたない1人。きれいな鳥をみつけました。そこではじまる秘密の作戦とは…。

『ちょっとだけまいご』には“私たちは自分の置かれている状況がなかなか見えない。正反対の状況と比べられなければ。また、自分がどんなに恵まれているか、失ってはじめてわかるのだ。”(ロビンソン・クルーソーより)

『どうするジョージ』には“自由とは欲望を満たすことではなく欲望を捨ててこそ得られるもの。欲望にふりまわされている人は自由人とはいえない。”(エトピクス)と書かれていて、これからどんな物語がはじまるのかとワクワクドキドキしてきます。(優)

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