No 216
絵本のタイトル どろぼうがっこう
作者 かこさとし おはなしのえほん
訳者
出版社 偕成社

216『どろぼうがっこう』

おいのこもり という、へんな なまえの もりに、 きんと ぎんの めをした へんなみみずくが すんでいました。 これから おはなしするのは、 その へんな もりの へんな みみずくが、 わたしに おしえてくれた おかしな へんな おはなしです。

このような出だしで始まる、「どろぼうがっこう」が今回紹介する絵本です。

初版は1973年、園児のお父さん、お母さんも見覚えがあるかもしれません。

どろぼうがっこうの校長先生は、世にも名高い「くまさかとらえんもん」先生。「どろぼうがっこうの生徒は、一生懸命精を出して早く1番悪い泥棒になるよう、うんと勉強しなければいかんぞ」とかわいい生徒に檄を飛ばします。生徒は「はーい」「へーい」「ほーい」「わかりやしたー」「がってんで ござんす」と答えます。描かれた生徒はかわいいなんて決して言えない、ごろつき風です。くまさか先生の出した、明日までの宿題は泥棒をやってくること。生徒たちは自分の家から靴を盗んだり、ありの卵を盗んだり、くまさか先生の時計を盗んだり、学校の黒板を盗んだりとみんな落第。

学校ですから遠足もあります。集合は夜の10時、持ち物はねじまわしと出刃庖丁、もちろんお菓子は持参禁止。「ぬきあし さしあし しのびあし どろぼうがっこうの えんそくだ それ ぬきあし さしあし しのびあし どろぼうがっこうの えんそくだ」と着いた先は隣町の1番大きな屋敷。さてこの先は……?

 

「くまさかせんせい、ごめんなせー」「ざんねんむねん。ふかくのいたり。「しまったしまった、くちおしや。」というセリフや、くまさか先生の歌舞伎で見栄を張ったポーズを、幼稚園の子どもが真似をしないかなと思ってしまいます。先生の羽織の文字はほとんど読めないけれど、推測すると面白いですよ。最後の場面で、窓の外にみみずくがいるのもお見逃しなく。 (具)

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