No 192
絵本のタイトル 三匹のやぎのがらがらどん
作者
マーシャ・ブラウン
訳者 せたていじ
出版社 福音館書店

192  『 三匹のやぎのがらがらどん 』

この「三びきのやぎのがらがらどん」は、アスビョルンセンと友人のモーが、ノルウェーに伝わる昔話を収集し、まとめあげた「ノルウェー民話集」の中に収められているお話が基になっています。 
 ところで、ノルウェーという国から皆さんは何を連想しますか? 私は寒い、沢山の湖、森、青い空、等を思い浮かべるのですが・・・。 調べてみますと、 豊かな森と10万あるという湖が織りなす景観は、観光客を引きつけてやまず、一方で、山岳地帯が国土の多くを占め、農耕地はわずかという現実もある。と書かれてありました。

ノルウェーの民話は、美しい自然環境と厳しい生活の中で、人々に語り継がれてきた“おはなし”なんですね。そんなことを思い巡らせて『三びきのやぎのがらがらどん』の絵本を見ていきますと、マーシャ・ブラウンによる迫力のある筆遣いで、やぎのがらがらどんやノルウェーの森がダイナミックに描かれています。表紙や絵本の途中で使われている背景の水色は、ノルウェーの「深くて青い空を表現している。」と聞いたことがあります。絵本全体の色調は、寒色で地味な感じがするのですが、黄色を入れたことで、絵全体が生き生きと躍動的に見えるのは私だけではないと思います。

お話しはというと、むかしどれもがらがらどんという三びきのやぎがいました。ある時、山の草場で太ろうと、山へ登って行きましたが、登る途中の谷川に、橋があって、そこを渡らなければなりません。橋の下には、きみのわるいおおきなトロルが住んでいました。ぐりぐりめだまはさらのよう、つきでたはなは、ひかきぼうのようでした。始めに、ちいさいやぎのがらがらどんが橋を渡りにやってきました。かたことかたこと音が鳴ると、橋の下からトロルが・・・。
はたしてがらがらどん達は、トロルのいる橋を渡り、草を食べに行けるのでしょうか?
がらがらどんとトロルのリズミカルなかけあいの繰り返しが子ども達は大好きです。    はな

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