No 177
絵本のタイトル だいくとおにろく
作者 日本民話/松井直  再話 
赤羽末吉 画
訳者
出版社 福音書店

177  『 だいくとおにろく 』

私が絵本、昔話を好きになったのは赤羽末吉さんの絵に魅せられたのが始まりです。絵本の散歩道でも「つるにょうぼう」 「スーホの白い馬」 「かちかちやま」 「ゆきむすめ」「おおきなおおきなおいも」「そら、にげろ」など赤羽作品を多く取り上げています。 その赤羽末吉さんの『生誕100年 ~絵本は舞台だ!~』という展示があるというので 是非、見なくてはと思いたち、8月の終わりのある日、北アルプスの麓にある安曇野ちひろ美術館まで足を運びました。たくさんの原画、制作過程の資料やスケッチ、写真等々、ゆっくりと心ゆくまで鑑賞してますます、赤羽ワールドにはまってしまいました。当然のこと、この絵本の原画も展示されていました。

昔、あるところに流れの早い大きな川があった。何度、橋をかけても流されてしまう。そこで、このあたりで1番名高い大工が橋をかけることになったが、はて、さて…。大工の代わりに橋をかけてくれたのは、川の中から現れた大きな鬼。橋をつくったかわりに目玉をよこせ、それがいやなら自分の名前を当ててみろと鬼がいう、大工がひょんなことで知った名を叫んだとたん、鬼は消えてしまった。

作者は、この鬼が消える場面をどう見せるかを苦心して「ここからハッキリ『絵本はみせるもの』という意識」を持つようになったとのことです。カラーの絵は色彩の豊かな大和絵風に、一色の絵は墨絵とし変化づけて描かれ、ページをめくる度に繰り返されて大人も子どもも楽しめる絵本です。(go)

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