No 122
絵本のタイトル サンタ・クロースからの手紙
作者 ベイリー・トールキン
訳者  せたていじ
出版社  評論社

122  『 サンタ・クロースからの手紙 』

「サンタ村は森と湖に囲まれた美しい村ですが、今はすっかり雪にうまっています。」毎年、この言葉で始まるサンタさん(正式にはサンタの孫のジュニア・サンタが書いていることになっています)からの手紙が届くと、まもなく幼稚園のクリスマスです。

実は、この手紙を書こうと思ったきっかけが、私が園に勤める前年に出版されたこの『サンタ・クロースからの手紙』を目にしたことで、以来約30年続いていることになります。

今回ご紹介するこの絵本は、トールキンが、自分の子どもからの質問に応え、サンタになりすまして送り続けた手紙のうち、おおよそ15年間のものを、3男の奥さんであるベイリー・トールキンが取りまとめたものです。

幼稚園の手紙は、毎年新たに入園してくる子どもたちのために、例年どうしても似たようなお話になってしまうのですが、それでも、どんなことを書こうかと行き詰まってしまった時にこの絵本を読みかえすと、何か原点に帰ったような気持ちになって、何かしらアイデアが浮かんでくるのです。本家トールキンの手紙の方は、『指輪物語』のような壮大さは無いにしても、サンタ・クロースの生活や事件・冒険などが1年1年進展し、子どもたちの成長を意識しながら、本当に楽しんで書いているような気がします。

今回ご紹介するもの(最近、絵本版『サンタ・クロースからの手紙』と言われているようです)の他にも、実際の封筒や便せんを綴じ込んだ形のもの(1995年 瀬田貞二/田中明子訳 評論社)や、絵本版未収録の部分も加えたもの(2006年瀬田貞二/田中明子訳 評論社)も出ていますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。(S.T)

 

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