No 53
絵本のタイトル どうぞのいす
作者 香山美子
柿本幸造
訳者
出版社 チャイルド

53  『 どうぞのいす 』

$RCM6ZL5作者の香山先生には、他にもたくさんの作品がありますが、皆さんよくご承知の『げんこつやまのたぬきさん』ような童謡の作詞も手がけています。また、画家の柿本先生は、『どんくまさん』シリーズ、『ツッピンとびうお』等の作品があり、暖かくほのぼのした絵が魅力です。

さて、物語は、うさぎさんが作った「いす」(うさぎさんの耳のように長い背もたれ、短い尻尾。)を自分で使わずに、みんなのためにと大きな木のそばに「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に置くところから始まります。最初に、ろばさんが現れ、座るのかと思えば「どんぐり」の入ったかごを「いす」に置き、ろばさんは、木にもたれかかって昼寝をしてしまいます。うさぎさんの意図した「どうぞのいす」の親切は、ろばさんの勘違い?から、違った方向へと進みはじめてしまいます。そして、次にくまさんが現れ、立て札と「いす」の上に置かれた「どんぐり」を見て「ごちそうさま。どうぞならばえんりょなく・・・」と言いながら「どんぐり」を食べてしまいます。ところが、そこでそのまま立ち去らずに、後のひとのために「からっぽにしてしまってはあとのひとにおきのどく。」と言って「はちみつ」のびんをかごに入れていきます。このように、この後次のひとのためにと、心暖まるリレーがどんどんと、バトンタッチされていくのですが、いったい、どんな動物達が登場するのでしょうか・・・。そして、ろばさんが長い昼寝から目覚めた時には、かごの中味は「どんぐり」から「くり」に替わっていました。ろばさんは、さぞびっくりしたことでしょうね。

このように、後のひとの事を気遣う優しさが、同じ台詞と共に繰り返され、絵の優しさと合いまって、子ども達(特に年中少)の人気になっています。あるクラスでは、たいへん盛り上がって作品展にまで発展し、またあるクラスでは、発表会で演じられたほど人気のある作品です。是非、あなたも「どうぞ・・・」AND

参 考:この絵本は、『おはなしチャイルド』と言う月刊誌の中で以前取り上げられた作品です。好評を博したため、ハード本化され、『おはなしチャイルドリクエストシリーズ』(好評な作品を集めて一年12回にわたって刊行)で今回、再販されるくらい人気のある作品です。また、続編に『ごろりん ごろん ころろろろ』があります。

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