No 291
絵本のタイトル ドングリ・ドングラ
作者 コマヤスカン
コマヤスカン
訳者
出版社 くもん出版

291ドングリ・ドングラ

donguridongura木々の葉が赤や黄、オレンジへと姿を変え始め、季節はすっかり秋ですね。幼稚園の子どもたちは、落ち葉やドングリをたくさん集め、箱に入れたり袋に入れたりと、大事に大事にしています。先日、クラスで公園に散歩に行ったとき、いつもは一目散に遊具に登って遊ぶ子も、この時だけは「どんぐり~どんぐり~」と言いながら姿勢を低くし、落ち葉を掻き分けて、ドングリ探しに夢中になっていました。茶色でころんとしていて、少し艶々していて、そんなドングリの姿が余計に子どもたちを虜にしているのでしょうか。

この絵本の主役は、そう、ドングリです。ドングリたちが、赤い火を吹く島を目指して、長い旅をしていきます。しかし、そう簡単には島へは辿り着かないのです。雪山を越え、砂の丘を越え、嵐の海を渡り、仲間と力を合わせて島を目指します。果たして島に辿り着けるのか、そしてこの長い長い旅の目的とは…?

作者のコマヤスカンさんがこのお話を考えたのは十年以上前でした。しかし、お話が出来た時に、アメリカのイラク侵略が始まり、ドングリの姿が兵隊と重なって見えてしまい、一度お蔵入りにしたそうです。時が経ち、震災をはじめ様々な出来事を経て、改めて読み返してみたコマヤスカンさんは、当初と全く違った印象を受け、ドングリたちの勇気や友情、希望の物語だと思うようになったそうです。

小さな体に勇気をつめて、前へ前へ。
野をこえ山こえ、ドングリたちの大冒険。
さて、みなさんもドングリたちと一緒に旅をしてみませんか。
(AYAKA)

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