No 288
絵本のタイトル まねしんぼう
作者 みやにしたつや
訳者
出版社 岩崎書店

288 まねしんぼう

manesinnbou一人っこ、2人兄弟、3人兄弟、双子…色々なきょうだいがありますよね。この絵本を読んだとき、クラスにいる女の子とそのお兄ちゃんのことが思い浮かびました。
そのきょうだいの妹は年少組に4月から入園、お兄ちゃんは年長組に進級。入園したての不安そうな妹を見て、時間を見つけては妹に会いに来てくれました。

自分の支度を終えると、妹の支度を手伝いに来てくれたり、妹の友達とも遊んであげたり、自分のクラスに連れて行ってあげたりと面倒を見てくれます。妹もお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんが走れば走る。「うぉー」って言えば「うぉー」って言う。そんな妹の姿を見て「もー、○○はぼくがいないとだめなんだから!」と少し迷惑そうに、でもなんだか誇らしげに言っていました。

そう、上の子ってまねされること、多いですよね。でもそのまねには、きょうだいがお互いを“大好き”と思う気持ちが含まれていると思います。絵本の中でお兄ちゃんと妹がぎゅっと手をにぎって散歩に行く場面があるのですが、まさにその気持ちの表れですよね。大好きなお兄ちゃんだからまねしたい、大好きな妹だからまねされても嬉しいという思いがきっとあるのですよね。

絵本の中ではお兄ちゃんのまねを一生懸命する妹ですが、上手にまねできないもどかしい様子が描かれていて、きょうだいならではの“あるある”にほのぼのしてしまいます。お兄ちゃんの優しさ、きょうだいの温かさを感じる一冊になっています。(azusa)

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