No 186
絵本のタイトル ほら いしころがおっこちたよ ね、わすれよう
作者 田島征三
訳者
出版社 偕成社

186  『 ほら いしころがおっこちたよ ね、わすれよう 』

horaishi[1]年少組の時から、降園の時に石交換をしている子どもがいて、その子も年長組になりました。お母さんに聞いたら、石はカバンの中に入れているらしく、結構な重さになっているとのことでした。外で子どもたちと遊んでいる時にも、これはと思う石を見つけるとポケットに入れておくのですが、拾うタイミングがなく、場所だけ覚えて後で拾おうと思っていると、殆ど見つかることがありません。拾えなかった石も、落とした石もそれっきりで、忘れた方が良いのかもしれませんね。

話は変わりますが、自分が、運が良いか悪いかといわれたら、決して良い方だとは思えないし、要領が良いか悪いかといわれたら、相当悪い方だと思います。となると失敗やドジを踏むことも当然多く、我ながら自分が嫌になってしまうことも多々あります。

この絵本に登場するのは、そんな私から見ても目を覆いたくなる程の、やることなすこと全て失敗という国宝級なドジなおじいさん。それでも幸いなことに、そのおじいさんには、これまた国宝級の立ち直りの早さも備わっていました。そして、何よりも、働き者で優しいおばあさんがいたのでした。

ところが、おじいさんは、とびきりの上天気の日に、こんな日には全部うまくゆくような気になってしまい、はりきって働き始めるのですが・・・。

一筆書きのように描かれた線をもとにした、版画による絵本で、絵本のタイトルを彷佛とさせるシュールな構成が、何とも不思議な雰囲気を醸し出していきます。 。

誰にだって、何をやってもうまくいかない時ってありますよね。それに、自分の力だけでは立ち直れない時もきっとあるのかもしれないけど、そんな時に励ましてくれたり、手を貸してくれる人がいるから、何とかやっていかれるのかもしれませんね。(S.T

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