No 159
絵本のタイトル でっこり ぽっこり
作者 高畠邦生 
訳者
出版社 絵本館

159  『 でっこり ぽっこり 』

dekkori[1]中国は国が大きいので「白髪三千丈」といったべらぼうな表現が生まれるという話を中学だか高校の授業で聞いたことがあります。お相撲さんの名前に良く使われ、皆さんにもすっかりお馴染みの「鵬」という字も、その背が数千里、一飛び9万里の巨鳥のことですから、国の広さに比例して表現も誇張されるなどとは単純に思はないものの、とにかく人間の常識からすれば、とてつもなくべらぼうなスケールであることには違いありません。 。

この絵本もその位のスケールのお話。そんじょそこらの絵本に出てくる巨人とは比べられない程の超巨大人間が登場し、マラソンを始めてしまったことで生じる様々な騒動の顛末を、黒豹とも人間ともつかない謎の動物が狂言回しよろしく登場し、解説していきます。

作者の高畠邦生さんは、ご自身のホームページに、絵本館の注文書にある「徹頭徹尾、役にたたない絵本ここにあり」というコメントがすごく気に入っていると書かれていますが、何ごとも役にたたないことの方が絶対に面白いということなのでしょうね。それでも「どこかがひっこめば、どこかがでっぱる」という世の中の道理を、この絵本は桁外れのスケールで教えてくれているとも思えるのですが皆さんにはどうなのでしょうか。ちなみに私がこの絵本のコメントを書くとしたら「徹頭徹尾、奇想天外。終始一貫、荒唐無稽」となるのですが、採用のほどはいかがでしょうか。(S.T

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