No 121
絵本のタイトル そらいろのたね
作者 なかがわえりこ
おおむらゆり
訳者
出版社  福音館書店

121  『 そらいろのたね 』

soraironotane[1]

そらいろが印象に残るとてもシンプルな表紙で、手作り絵本の雰囲気が感じられます。

お話は、ゆうじが自分の一番大切な宝物の“ひこうき”をきつねが宝物と称する“そらいろのたね”と取りかえることから始まります。ゆうじが、“そらいろのたね”をうめ、みずをかけると、小さい家が土の中から出てきました。その家はどんどん大きくなって、友だちや森の動物や小鳥が集まってきてまるでお城のようになりました。それを見たきつねは・・・とお話は続きます。

なかがわえりこさんは、ご自身の著書『絵本と私』の中で、「保育園が立ち退かなくてはならずどうしたものかと途方に暮れていた時(この時の気持ちは一番大切な宝物を取られたゆうじと同じなんでしょうね)子どもが50人や100人遊びに来ても、ビクともしないような大きな家があったら、もし種をまいて家が生えてきたら・・・と考え、こんなムシのいい願いが絵本『そらいろのたね』になりました(中略)」と書かれています。こんなきっかけでも子ども達にとって楽しい、そして想像力をいろいろと広げられるこの絵本の生まれるステキな種にしてしまうなんてすごいですね。お二人による作品は以前この絵本の散歩道で紹介した『ぐりとぐら』がありますが、『ぐりとぐら』の初版が1963年、『そらいろのたね』は1964年と、どちらも長期にわたり子ども達に好まれ、読み継がれている絵本といえるでしょう。(ぽ)

 

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