No 230
絵本のタイトル じごくのラーメンや
作者 苅田澄子 
西村繁男
訳者
出版社 教育画劇

230  『じごくのラーメンや』

jigiokunoraamenyasan[1]表紙には、真っ赤な暖簾に書かれた「じごくのラーメンや」

中央にまん丸顔の閻魔様。

その手には真っ赤にトウガラシが効いた血の池ラーメンが読者に差し出されています。

絵本カバーの見返しに次のような紹介文。

地獄に ラーメン屋が 出来たらしいよ。

名物は からーい からーい “血の池“ラーメン。

全部食べたら天国へいけるんだって。店は毎日大行列。

さあさあ寄ってけ。地獄のラーメン屋 『えんま軒』

天国に行きたい人が多い地獄で、天国に負けるものかと閻魔様はカンカンに怒って作ったのがからーい、からーい血の池ラーメン。ところが余りの辛さに誰も食べられず。どんぶり一杯食べたら、天国に行く御褒美を閻魔さまに約束させた地獄の人々。でも誰も食べることが出来ず、ラーメンを作っている鬼も「うへえ、からい!」と降参。でも余りの繁昌に、そのラーメンの匂いがなんと天国まで。さてこの続きは本をお読みください。

千葉県の安房郡三芳村 延命寺に所蔵されている、恐ろしい地獄絵を基に、「地獄」という絵本が風濤社から出版されたのが1980年。最近の帯には『うちの子はこの本のおかげで悪さをしなくなりました』と書かれています。地獄で罪人がいろいろ責められる様子を描いた絵を子どもに見せ、「いい子」になってほしいと思う親が多いとか。太宰治が津軽で地獄絵を見て恐ろしくて泣きだした情景をどこかで読んだことがあります。気の弱い私はとても地獄絵を見ることはできませんが……。

この絵本を読んでもらった子どもは、地獄へ行ってラーメン作りに忙しい閻魔様に、会ってみたいと思うでしょうね。                                                                         具

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